Activity

活動報告

7月30日、モンゴル出張

2024.07.30

7月30日~8月1日、モンゴル出張。2回にわたり投稿したいと思います。実質1日半ではありましたが、大変充実した出張でした。今回の主目的は、日本の「高専」の教育システムが世界で初めて輸出されたモンゴルにおいて、今年でその取組から10年の節目を迎えたことから、自民党高専小員会事務局長として式典や視察参加でありましたが、大連立による新政権発足直後の日本国会議員による初訪問でしたので、主要閣僚とも面会し、極めて有意義でした。
現在、モンゴルの高専(KOSEN)は、首都ウランバートルに3校あり、その生徒数は約1200人。昨年地方に3校開校。いずれも日本の多くの高専と連携しています。日本の大企業だけでなく、中小企業にもインターンを実施。卒業生の進路は、30%がモンゴル企業就職、21%が日本企業就職、25%モンゴルの大学に進学、15%が日本の大学に進学。モンゴルだけでなく、日本のものづくりで活躍するもエンジニアを育成しています。

また、日本で開催される高専のコンテストにも出て優秀な成績をおさめています。写真が見にくいかもですが、その時の順位が出ていて、地元鳥羽商船高専が2位です。

実際に夏休みで日本語授業のサマースクールに参加していた学生や教員と話しましたが、日本語も極めて上手で、しかもものづくりや経済発展への貢献への高い志に感動しました。

他方、今後の課題としても、教員の人材確保、カリキュラムの充実、使用する機械や設備の充実、日本の高専で使用している専門科目の教科書のモンゴル語への翻訳、日本でのインターンシップ先の増加などもありましたので、日本としても支援していかねばなりません。またそれらの財源となる円借款の延長などもしていく必要がありますので、政府への働きかけもしていきたいと思います。

モンゴルにおける高専の初代校長ガンバヤル氏は、「アジアの未来は高専にある」とおっしゃったそうです。日本が誇る教育システムを活かし、アジアの未来にしっかり貢献していきたいと改めて意を強くしました。

また、モンゴルでの高専導入を決めた時の教育大臣であったガントゥムル第1副首相兼経済開発大臣との懇談もあり、ご自身もモンゴルの民主化直後に仙台高専に留学し、その後長岡高専でも学ばれていましたので、高専に対する熱い思いをお聞き出来ました。

また、インフラ整備や都市計画、渋滞解消、エネルギー開発などモンゴルの更なる発展のための方策や日本からの支援についても意見交換をしました。

ちなみに、第1副首相の年齢は私の1つ上で、同席された事務次官も43歳でした。全く同じようには比較できないものの、次回投稿にも書きますが、首相が43歳であり、モンゴルの政治や行政のリーダーの年齢が若く、私と同世代が多かったことにも大変刺激を受けました。

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