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活動報告2023.03.20
20日、北海道大樹町にあるスタートアップ企業「インターステラテクノロジ」を視察。ファウンダーがホリエモンさんで、先日事務所にお越しいただいた時にぜひお邪魔したいと申し上げたことがきっかけ。地元選出の中川郁子衆議院議員にもご同行いただきました。
本企業は、観測ロケット「MOMO」で国内民間企業単独として初めてかつ唯一となる宇宙空間到達を達成し、次世代機となる超小型人口衛星打上げロケット「ZERO」の開発・製造を進めています。また、通信、地球観測、宇宙実験などで活用できる次世代の衛星サービスも研究・開発。特徴として、地域内の酪農経営などから出る牛の糞尿から製造される液化メタンガスを燃料としています。地域循環、地方創生にもつながっています。ロケット燃料は天然ガスから製造されますが、昨今の国際情勢の変化から調達困難の可能性も考えれば、経済安全保障の観点からも有利です。価格も通常のロケット燃料と遜色ないとのこと。
製造工場や射場を視察させていただきましたが、企業版ふるさと納税や各種補助金・交付金をうまく活用されていました。他方、やはり大きな課題は資金調達で、いかに高性能・軽量・安全性を徹底的に追求しつつ、低コストでできるか、ということにこだわっていました。製造機械も内製化しており、スタートアップ企業としては、製造機械への支援などがあるとありがたいとのお話をお聞きしました。
資金調達に関しては、今回スタートアップ5か年計画を踏まえ拡充されるSBIR制度に対しては、とても高い期待を寄せていただきましたが、米国と比較して、補助率が50%など事業者負担の部分についての課題、JAXAなどで行われている「アンカーテナンシー」(限られた条件で政府が企業と契約して商品・サービスを継続購入する契約)も含め、米国と比較した場合の規模について大きく見落とりするので改善が必要であることなどもお聞きしました。
高圧ガス保安法、火薬取締法、保安林解除など法令対応も極めて煩雑であることから、本企業の場合は、道や町がしっかり対応してもらっているので助かっているものの、こういうバックアップ体制がない場所であれば、自分たちと同じようなビジネス展開を行うのは難しいのではないか、とのお話もありました。
社員110名を超え、平均年齢は33歳。ほとんどが移住者。町を元気にしてくれていますし、とっても夢のある会社でした。こういうスタートアップ企業が創出・育成されるよう政策展開・改善を図っていきたいと思います。
夕方は、対日直接投資を増加させるため、駐日在外公館の方々等を対象に外務省が行った「グローバルビジネスセミナー」に担当政務官として出席し、閉会挨拶。