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活動報告2023.05.17
先日、経済界の皆様とともに青森県六ケ所村にある再処理工場等の原子燃料サイクル施設を視察。原子力発電所の使用済燃料を再処理し、ウラン資源を再び燃料として再利用するために必要な施設の集積です。
高レベル放射性廃棄物貯蔵管理センター(写真)は、最終処分するまでの間。冷却のためにガラス固化体を貯蔵する施設。2メートル下に、ガラス固化体となった高レベル放射性廃棄物があります。徹底した検査・測定・安全管理が行われています。
再処理工場は、2024年上期のできるだけ早期に竣工する予定で、日本とエネルギー事情の似ているフランスやイギリスでは40年以上再処理事業が行われており、当該施設では英仏の技術も採用されています。また、施設全体において、新規制基準に基づき、地震・竜巻などに対しても万全の備えがとられています。脱炭素社会を実現しながら、安定的で低コストのエネルギーを我が国が可能な限り自給していくために必須の事業です。
人口減少の時代、地方からの若者の流出が加速度的に増えている中にあって、社員3075名のうち64%が青森県出身、新入社員70名のうち51名が青森県出身、メンテナンスを中心に地元企業が担っています。
また、近隣には、国家石油備蓄事業の「むつ小川原国家石油備蓄基地」(全国の消費量の約12日分相当)、風力・太陽光の一大拠点もあり、まさに国・地元のエネルギー供給を支えている状況も見させていただきました。