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活動報告2023.05.15
2日、フランス出張2日目。成果と学びがたくさんありました。OECDのトップであるコーマン事務総長と対談。来年日本がOECD加盟60周年の節目を迎えることを踏まえ、今年から来年にかけての様々な提案もいただきました。50周年の時は、安倍総理が議長を担いリーダーシップを発揮したことや、東南アジアとの協力プログラムをスタートするなど、安倍総理の功績についても言及がありました。
岸田政権が掲げる「新しい資本主義」が包摂的な取組や持続可能性を重視していることなどをはじめ、OECDの進める政策と整合的であることを歓迎する発言もありました。スタートアップ育成5か年計画に対する評価もいただきました。またグリア前事務総長もG7伊勢志摩サミットの際に、伊勢神宮を訪問していただいたので、ぜひコーマン事務総長にもお越しいただきたいと申し上げました。
次に、スタートアップを担当する経済・財政省のレスキュール担当大臣とスタートアップ政策や経済財政政策について議論。大変白熱し、スタートアップ政策に関する日仏の協力・連携についても突っ込んだ議論を行いました。
朝食は新美OECD大使の公邸、昼食は下川駐フランス大使の公邸で意見交換。
午後は、西村康稔経済産業大臣及び日本から来てくれた15社のスタートアップ経営者と合流し、フランスのスタートアップ振興のシンボル的存在で、世界最大級のスタートアップキャンパスである「StasionF」を訪問。初期段階のスタートアップが入居し、30以上のアクセラレータ・インキュベーションプログラムがあるなど充実した内容。日本も「グローバルスタートアップキャンパス」構想を打ち出しており、私も担当政務官ですので、その創設に向けて大変たくさんのヒントがありました。
地方におけるスタートアップ・エコシステムの創出のための方策、海外からの起業家やエンジェル投資家を呼び込むためのビザなど多くの政策について具体的な意見交換ができ、大変有意義でした。
夕食は、西村大臣とともに、在仏日本商工会議所に加盟する日本企業の皆様と。フランスにおける日本食ブームがあるにもかかわらず、「鰹節」に関するEUの輸入規制があることや、各社がフランスのスタートアップと積極的にコラボしている状況をお聞きしました。
移動途中に、2019年に火災のあったノートルダム大聖堂の修復工事の状況についてご説明を受けました。来年2024年の完成を目指しているとのこと、一日も早い修復を祈念します。
3日、フランス出張最終日。西村大臣とともに、今回参加してくれたスタートアップ15社との朝食会からスタート。参加メンバーの製品・サービスの大阪関西万博での活用、欧州展開にあたっての規制への対応、政府系金融機関での借入におけるグローバル展開での制約など、具体的な課題が出されましたので、経産省とも連携し解決していきたいと思います。全員と記念撮影させていただきましたが、全部投稿できず申し訳ありません。
続いて、OECDの政策分析局長との意見交換。各国の経済状況を分析し、政策を審査する責任者。「新しい資本主義」、労働移動の円滑化やリスキリングをはじめとする「人への投資」など、岸田政権での経済財政運営について説明し、意見交換。シャトーと呼ばれる会議場前で撮影(実際の意見交換はここではありませんでした(笑))
昼食は、スタートアップへの出資をしているファンドの方と意見交換をしながら。民間から見たフランスのスタートアップ政策やエコシステムに対する評価、海外ファンドから日本のスタートアップへの投資を増やしていくためのアドバイス、日本の官民ファンドと海外ファンドとの連携、イギリスなどで行われている個人投資家からベンチャーキャピタルへの投資に対する税制優遇などについて意見交換。現場の実務を踏まえ、大変有意義な意見をたくさんいただきました。
続いて、スタートアップ経営者の皆さんとパリ・サクレ―大学(2020年1月設立)に。シリコンバレーなどと並んで世界トップ8のクラスターに選ばれた場所。フランスの民間研究開発の15%がここで行われており、富士通、日立、堀場製作所など日本企業も含め、大企業の研究開発拠点が集積。それらと起業家がオープンイノベーションをして、既に700以上のスタートアップを生んでいます。ノーベル賞受賞者も複数出ています。立地した企業や研究機関に対して、設備投資や人材獲得や研究開発投資など、国や地方政府からの手厚い財政支援や税制優遇も準備されています。
まだまだ進化していくワクワクする場所で、昨日の「ステーションF」もそうですが、このようなステークホルダーが集積する「スタートアップ・キャンパス」の重要性を改めて実感しました。
いずれにしましても、今回たくさんの成果と学びがありましたが、更に政策等として形にできるよう今後しっかり取り組んでまいります。
8年ぶりに訪れたパリは、天気もよかったこと、関係者のご尽力のおかげで、出張内容が充実していたこともあってか、今まで以上に好印象を持つことができました。また、英語で他国に留学をした世代が中心になってきたからか、8年前より、英語を話す人が、しかもわかりやすい英語を話してくれる人が増え、コミュニケーションのハードルが下がったようにも感じました。
世界は進化している、新しい世代も台頭してきている、改めてそう感じる出張でもありました。我々日本も、前に、先に。全力を尽くしてまいります。
8日、テレビ東京「テレ東BIZ」で配信される番組に出演。来週末に迫ったG7広島サミットに向けて、G7伊勢志摩サミット当時の開催地知事としてエピソードや経験等を紹介。G7広島サミットが安全にそして成功裏に行われることを祈念します。また放映日時決まりましたら、お知らせいたします。
夕方は、党本部で開催された「水産の未来を語る夕べ」に参加。全国から美味しい魚が集結。水産業を自民党として応援するイベント。三重県漁連の服部常務と植地部長も出席され、「伊勢まだい」を提供。一緒に参加した山本さちこ参議院議員ともパチリ。鈴木財務大臣が水産政策のトップを務めていただいており、ゲストで茂木幹事長もお越しいただきました。
党スタートアップ小員会では提言とりまとめの議論。政務官として出席。フランス出張についても一言ご報告。小林史明事務局長を中心に、経済状況の変化も踏まえ、5か年計画で更に具体化・深堀りすべき政策を素晴らしい形でまとめていただきました。政府として、しっかり受け止め、実現に向けて努力してまいります。