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活動報告2023.05.02
2日、フランス出張2日目。成果と学びがたくさんありました。OECDのトップであるコーマン事務総長と対談。来年日本がOECD加盟60周年の節目を迎えることを踏まえ、今年から来年にかけての様々な提案もいただきました。50周年の時は、安倍総理が議長を担いリーダーシップを発揮したことや、東南アジアとの協力プログラムをスタートするなど、安倍総理の功績についても言及がありました。
岸田政権が掲げる「新しい資本主義」が包摂的な取組や持続可能性を重視していることなどをはじめ、OECDの進める政策と整合的であることを歓迎する発言もありました。スタートアップ育成5か年計画に対する評価もいただきました。またグリア前事務総長もG7伊勢志摩サミットの際に、伊勢神宮を訪問していただいたので、ぜひコーマン事務総長にもお越しいただきたいと申し上げました。
次に、スタートアップを担当する経済・財政省のレスキュール担当大臣とスタートアップ政策や経済財政政策について議論。大変白熱し、スタートアップ政策に関する日仏の協力・連携についても突っ込んだ議論を行いました。
朝食は新美OECD大使の公邸、昼食は下川駐フランス大使の公邸で意見交換。
午後は、西村康稔経済産業大臣及び日本から来てくれた15社のスタートアップ経営者と合流し、フランスのスタートアップ振興のシンボル的存在で、世界最大級のスタートアップキャンパスである「StasionF」を訪問。初期段階のスタートアップが入居し、30以上のアクセラレータ・インキュベーションプログラムがあるなど充実した内容。日本も「グローバルスタートアップキャンパス」構想を打ち出しており、私も担当政務官ですので、その創設に向けて大変たくさんのヒントがありました。
地方におけるスタートアップ・エコシステムの創出のための方策、海外からの起業家やエンジェル投資家を呼び込むためのビザなど多くの政策について具体的な意見交換ができ、大変有意義でした。
夕食は、西村大臣とともに、在仏日本商工会議所に加盟する日本企業の皆様と。フランスにおける日本食ブームがあるにもかかわらず、「鰹節」に関するEUの輸入規制があることや、各社がフランスのスタートアップと積極的にコラボしている状況をお聞きしました。
移動途中に、2019年に火災のあったノートルダム大聖堂の修復工事の状況についてご説明を受けました。来年2024年の完成を目指しているとのこと、一日も早い修復を祈念します。