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活動報告2023.05.03
3日、フランス出張最終日。西村大臣とともに、今回参加してくれたスタートアップ15社との朝食会からスタート。参加メンバーの製品・サービスの大阪関西万博での活用、欧州展開にあたっての規制への対応、政府系金融機関での借入におけるグローバル展開での制約など、具体的な課題が出されましたので、経産省とも連携し解決していきたいと思います。全員と記念撮影させていただきましたが、全部投稿できず申し訳ありません。
続いて、OECDの政策分析局長との意見交換。各国の経済状況を分析し、政策を審査する責任者。「新しい資本主義」、労働移動の円滑化やリスキリングをはじめとする「人への投資」など、岸田政権での経済財政運営について説明し、意見交換。シャトーと呼ばれる会議場前で撮影(実際の意見交換はここではありませんでした(笑))
昼食は、スタートアップへの出資をしているファンドの方と意見交換をしながら。民間から見たフランスのスタートアップ政策やエコシステムに対する評価、海外ファンドから日本のスタートアップへの投資を増やしていくためのアドバイス、日本の官民ファンドと海外ファンドとの連携、イギリスなどで行われている個人投資家からベンチャーキャピタルへの投資に対する税制優遇などについて意見交換。現場の実務を踏まえ、大変有意義な意見をたくさんいただきました。
続いて、スタートアップ経営者の皆さんとパリ・サクレ―大学(2020年1月設立)に。シリコンバレーなどと並んで世界トップ8のクラスターに選ばれた場所。フランスの民間研究開発の15%がここで行われており、富士通、日立、堀場製作所など日本企業も含め、大企業の研究開発拠点が集積。それらと起業家がオープンイノベーションをして、既に700以上のスタートアップを生んでいます。ノーベル賞受賞者も複数出ています。立地した企業や研究機関に対して、設備投資や人材獲得や研究開発投資など、国や地方政府からの手厚い財政支援や税制優遇も準備されています。
まだまだ進化していくワクワクする場所で、昨日の「ステーションF」もそうですが、このようなステークホルダーが集積する「スタートアップ・キャンパス」の重要性を改めて実感しました。
いずれにしましても、今回たくさんの成果と学びがありましたが、更に政策等として形にできるよう今後しっかり取り組んでまいります。
8年ぶりに訪れたパリは、天気もよかったこと、関係者のご尽力のおかげで、出張内容が充実していたこともあってか、今まで以上に好印象を持つことができました。また、英語で他国に留学をした世代が中心になってきたからか、8年前より、英語を話す人が、しかもわかりやすい英語を話してくれる人が増え、コミュニケーションのハードルが下がったようにも感じました。
世界は進化している、新しい世代も台頭してきている、改めてそう感じる出張でもありました。我々日本も、前に、先に。全力を尽くしてまいります。