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活動報告2023.07.21
「日本にしかできないことがある」「日本はいつもどんな困難からも立ち直っている」。21日、インド出張3日目に、インド財務省閣外大臣との面談において、日本経済の評価についてお聞きした際の言葉。とても勇気づけられました。夕方、「伊勢角屋ビール」による日本初のクラフトビール事業のインド進出のお披露目会では、パートナー企業のオーナーから、「伊勢角屋ビールと一緒にインドのビール界に革命を起こす。マルチ・スズキが日印連携でインド自動車業界に革命を起こしたように」と力強い言葉。インドに来て強く実感しているのは、日本を、日本人を、日本企業を、その強さと資質を信じてくれていると。
伊勢角屋ビールは、1575年から約450年間、「二軒茶屋餅」を製造・販売。鈴木成宗社長が1997年にクラフトビール事業に進出し、今や日本で2番目に大きなクラフトビール事業者に。世界のコンクールで上位になれる品質の商品でなければ、お客様にお届けしない、という強い信念と品質へのこだわりで、困難も乗り越えながらも成長してきました。
鈴木社長は、情熱と「科学の目」を持ち、挑戦を続ける素晴らしい経営者で、20年来の友人。今回は、インド北部で繊維等の5つの事業でコングロマリットビジネスを展開するインド人富豪であるチョプラ家と連携しますが、オーナーは、繊維業でISSEI MIYAKE氏のブランドとも長い付き合いがあるなど、極めて親日家の方で、インド国内でのビジネスで一目置かれている方。近年、若者や所得が高い層を中心に、インド国内で伸びている酒市場を狙い、品質をしっかり高めながら、挑戦します。私も地元選出国会議員として参加させていただきました。ビジネス自体はインド全土で展開しますが、お披露目会の場所は、インド最大の人口を誇るウッダル・プラデッシュ州の首都ラクナウ。この州には、ヒンズー教の聖地バラナシもあります。伊勢角屋ビールに対する大いなる期待を感じ、とても嬉しく、喜ばしく思いました。
伊勢から世界へ!しっかり応援していきます。
朝一は、JETROデリーの鈴木所長から、インド経済と日印協力、インドのスタートアップ振興(世界第三位の「スタートアップ大国」)、半導体関連産業やエネルギー情勢についてもブリーフイングを受けました。インドは「鈴木さん」が実にご縁があります(笑)
冒頭言葉を紹介したチョウドリ財務省閣外大臣との会談では、インド経済の今後の見通し、コロナ禍で膨らんだ財政支出も踏まえた今後の財政運営のあり方、スタートアップ振興、などについて意見交換。大臣は、伊勢角屋ビールのお披露目会を行ったウッダル・プラデッシュ州のご出身。その話をしたら大変喜んでおられました。
ちなみに、インド財務省の前で、現在在インド大使館に農水省から出向している太田一等書記官と撮影。実は、太田さんは、私が、経産省時代、立命館大学エクステンションセンターで実施していた講座の卒業生。ともに時間を過ごした仲間が活躍していること、本当に嬉しく思います。