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活動報告2024.07.31
モンゴル出張②。シベリア抑留から日本に帰れずモンゴルで亡くなられた方々を慰霊する「日本人死亡者慰霊碑」で献花。2013年には安倍元総理もお越しになられました。故郷や家族を思い祖国に戻れず悔しい思いをされた御霊に対し、哀悼の誠を捧げました。厚労省の遺骨収集事業で整備されましたが、展示スペースを含め老朽化等が目立ちます。厚労省はじめ政府において、御霊への思いをはせ、しっかり整備していただくよう働きかけていきたいと思います。2007年には、皇太子時代に天皇陛下が来訪されました。
バトツェツェグ外務大臣との面会。翌日にブリンケン米国務長官がモンゴル入りする大変多忙の中、時間をとっていただきました。モンゴルは、2012年の日朝協議、2014年の横田滋さんご夫妻とめぐみさんの娘であるウンギョンさんとの面会が行われたり、駐日大使等で活躍された日本スクールの人材を駐北朝鮮大使にあてるなど、拉致問題の即時解決に向けて協力をしてくれていますので、外務大臣との会談において、我々からも今後更なる協力を要請しました。
日本を「第三の隣国」、つまり、彼らの隣国はロシアと中国だけですが、それに次ぐ隣国として、また普遍的価値を共有する重要なパートナーとして、今後も議員外交含め更なる連携をしていくことを確認しました。この外務大臣も私の1つ上の年齢です。
昨日の投稿で書きましたとおり、今回の主目的は高専の関係でしたので、ナランバヤル教育大臣とも面談。ナランバヤル大臣も日本への留学経験があり、極めて流暢な日本語でお話をいただきました。ご自身が校長先生をされていたこともあり、現場の実態に基づいた、日本との教育面での連携について大変熱く語ってくださいました。巻物をいただきましたが、この縦書きは、モンゴルの伝統的な文字で、社会主義時代はこれを使うことが禁止されていましたが、1990年の民主化以降、復活の動きが出て、今も伝統を守る観点から活用されているとのこと。この教育大臣は、私の2つ下の年齢で、同席した事務次官は45歳高等教育局長は40歳でした。
井川原駐モンゴル大使との昼食会では、モンゴルは鉱物資源が豊富にあり、その輸出に頼る経済であるが、それらは資源のまま輸出しており、もっと付加価値をつけるための工業化を進めていくことをモンゴルは重視していることや、ロシアから電気や石油を輸入している状態を改善してエネルギー自給を高めていくことをモンゴルが目指していることなど、日本がこれからも貢献できそうな多くの分野についてお話を伺いました。
今回のモンゴル訪問では、改めてモンゴルが極めて親日であり、鉱物資源が豊富なことや高専をはじめとした日本との人材交流が盛んであることなどとともに、ロシアと中国に挟まれている地政学的観点、普遍的価値の共有、北朝鮮との関係など、極めて重要な国であることを改めて認識できました。今後更に議員外交での交流を深化させていきたいと思います。