Messeage
アーカイブ2022.04.05
平成23年4月に知事に就任させていただいて約10年5か月。強い使命感で全身全霊職務にあたってまいりました。誰よりも三重県のことを考え、汗をかき、走り回りました。
そのようにできたのも、就任当時36歳で政治経験もなく、三重県の生まれ育ちでない私を、信じ、ともに歩んでくださった県民の皆様のおかげです。改めて、県民の皆様に対して、心から感謝申し上げます。
今回の決断は、悩みに悩みました。大きな大きな心の葛藤もありました。そのような中、コロナ対策で共に戦ってきた市町長、医療関係、中小企業に働く方や市民の皆様から、「コロナ禍の今だからこそ、現場をよくわかっている鈴木英敬が国に必要」、「この地域の実情を知り尽くしている鈴木英敬に国で活躍してほしい」との多くの声をいただきました。皆様の熱いお気持ちやいただいた声を重く重く受け止め、また、県政でまいた地域の元気づくりや安全安心の種を、より大きく花開かせるため、新たなステージでの挑戦を決意しました。
今回の新たな挑戦について、様々なご意見があることも十分承知しており、大変重く受け止めております。今後、新たなステージに立たせていただければ、この地域はもちろん、県や国全体に仕事で成果を出して恩返ししていくことで、「あの時の判断は間違っていなかった」と皆様に思っていただけるよう精進してまいります。
国体中止の苦渋の決断はじめ、10年間の知事職は決断の日々。尊敬する政治家の一人である故・中曽根元首相は、「政治は、愛とか優しいとか、名詞や形容詞で語るのではなく、『私はやる』と動詞で語るものだ」と言葉を残しておられます。
その言葉どおり、三重県知事として動きに動いた10年間の「情熱」と「実行力」「決断力」そのままに、この地と日本の未来のために全力投球で頑張ります。